2017年11月18日土曜日

実施報告2:1日目/海辺のピクニックミーティング

※実施報告1は ★こちら★ からご覧ください。



2017年5月27日(土)、とても気持ち良い晴天のもと、第13回海辺の環境教育フォーラムが始まりました。北は宮城県南三陸町、南は沖縄県石垣島と、全国各地からの参加者がここ千葉県南房総市大房岬へ集います。


大房岬自然公園内の広場、フォーラム当日朝の様子。
3日間、寝食ともにする海辺フォーラムです。

いよいよ始まりました、海辺フォーラム2017!いったいどんな3日間になるのでしょうか。まずは特別映像からスタートです♪


特別映像では前回フォーラムの事務局長がナレーションをしていました。こっそり登場です(笑)


開会式のあとは、フォーラムのプログラム内容に深く関係する3名にお話していただきました。

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①海辺フォーラム誕生秘話:山中康司 氏(NPO法人JCUE/黄金崎ダイブセンター

2001年に静岡県賀茂郡西伊豆町ではじまった「海辺の環境教育フォーラム」
なぜ始まったのか、何を大事にしたのか、どのような集まりになったのかを簡単にお伝えします。

◆「海のプログラムに関わる人とつながりたいんだよね」
海辺フォーラム通年事務局、古瀬さんの一言から海辺の環境教育フォーラムがスタート。当時は全国各地の海で活動をする人がいたが、その人同士が交流する機会は少なかった。
SNSの無い時代に、実行委員が集まり、人から人へ広がることで、各地で頑張っている人に出会えるチャンスだった。

◆こだわり
・環境教育
・地域から発信すること
・実行委員会形式(みんなでつくる)
・実行委員会はその都度解散

◆当時のメニューの一部
「地域と環境教育」「NGOによる取組み」「海のエコツアー」の3部に分かれ、各地域での取り組みを発表し、情報交換を行った。

◆開催地域の思い
「村を活性化させたいという思いから」
→役場の職員の方の協力、地元の民宿への分宿、地元のおばさんたちからの地元料理差し入れ等、それぞれに村を活性化させたいという思いがあった。自分たちだけで行うのではなく、フォーラムを地元に開放し、それぞれの得意分野を活かして協力してつくりあげたフォーラムだった。

◆実行委員会への思い
「今も昔も実行委員は大変だけど…」
→動いた分だけ広く深くなるネットワーク
 SNSは便利だが何かが足りない
→新しい発想の発芽が山ほどある
→やってみると分かる楽しみがある

◆フォーラムという形以上に大事なこと
・地域との関わり
・人と人とのネットワーク
・体験を通じて分かち合うこと
・何より楽しむこと

大切な【人のネットワーク】が今でも繋がり、進行し、プロジェクトが生まれている。


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②ようこそ漁業体験の世界へ!:大浦佳代 氏(海と漁の体験研究所)

今回のフォーラムのテーマ「大人の本気の海遊び」に合わせ、2日目には参加者全員で地引網漁体験をします。地引網をする前に、全国の漁業体験の実例を通してその意味や効果を考える機会となりました。


体験型観光が主流の昨今、漁業体験を提供する漁村は増えていて、ふるさと納税の返礼品にも登場するほどです。漁業体験=都市漁村交流は、海の生産現場と食卓をつなぎ、漁村も漁村の外の人たちも元気にする、大きな力を秘めています。

しかし、体験の内容は地域の事情によって多種多様。社会の変化による浮き沈みもあります。

漁業体験=都市漁村交流(ブルーツーリズム)はどのように移り変わってきたのでしょうか。


漁業の現状、そこから考えられる漁業体験を行う事の価値とは・・・


明日の地引網漁を通して、これからの時代に求められる漁業体験=都市漁村交流の姿を、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。そして漁業体験に限らずそれぞれの活動につながるヒントとなりますように。

このテーマをもって明日の地引網漁に臨みます!

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③南房総・館山の自然の魅力  竹内聖一 氏(NPO法人 たてやま・海辺の鑑定団


 自然と海と沖ノ島をこよなく愛し、海辺を楽しみ、館山発「海辺の新しい生き方」を個人的にも発信中!そんな竹内氏より、本フォーラム開催地周辺の自然の魅力をたっぷりお話いただきました。どんどん出てくる本物の漂着物などに、一同興味津々!3日目の海辺の遠足では、竹内氏による沖ノ島・無人島ガイドツアーもあり、これから始まる3日間をどのように過ごそうか、とても楽しみになったのでした。



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3名の皆さま、貴重な話題提供をありがとうございました!


さて、いよいよ海の見える広場に移動です。移動の間も、大房岬公園内の豊かな自然を体感します。の方にいた方はラッキー!神保所長の絶妙なトークで、くすっと笑えるミニエコツアーが開かれています。

樹間がくっきりしています。
戦時中の要塞跡地もあり、歴史にも触れました。



そして「海辺のピクニックミーティング」の始まりです!


このプログラムでは、アイスブレイクとして「どんな参加者がいるのか」を知ること、そして「フォーラムに参加した目的」を自分の中に落し込み、また参加者同士で共有することを目的としました。野外版ワールドカフェ風ミーティングです!



なんと、海を見ながらワールドカフェ風ミーティング!

進行は共同実行委員長のひとり、麻美さん。「まずは好きなお寿司のネタを声に出しながら、同じものの人とペアを作って下さい!」みんな大好き(?)寿司ネタです!


「アジ」「イカ」「マグロ」「ハンバーグ!」 好物の寿司ネタペアは簡単に見つかりました。

ペアができたところで自己紹介タイム。今取組んでいること、目指すこと、悩みごと、等をお互いに話し合います。


そして移動第二弾!最初のペアを崩さずに、好きな寿司ネタが同じ別のペアを見つけ、4人グループを作ります。これがなかなか苦戦?!

最終的には「丼にしたら美味しそう!」なネタ同士の組み合わせで、なんとか4人ペアに(笑)

今度は新たにできた4人チームで、先ほど自己紹介した相手のことを、他己紹介します。自分が話した内容を別の人がまとめることで、参加した目的や解決したい課題が明確になってきました。


そして最後の移動では、実行委員がキーワードを挙げ、気になるキーワードのところに移動します。


【地域・教育・漁業・食育・観光】【幼児教育・自然体験・水族館・生物】【自然環境・インタープリテーション・保全・サンゴ】 

これらのキーワードは明日の分科会に繋がるワード。自己紹介と他己紹介を通して見えてきた、それぞれの興味に近いワードを選びます。

選んだキーワード別に3グループに分かれ、最後のフリートーク。それを選んだ理由や、深めたいと考えていることについて、それぞれ自由に話し合いました。


最後はグループで輪になってトークタイム。

あっという間の1時間半。海辺のピクニックミーティングでは、約60名の参加者同士の顔合わせができ、フォーラム期間中に話してみたい人、あの人に紹介したい人、など【人と人とが繋がるきっかけ】が生まれたのではないでしょうか。


そしてフォーラムに参加した目的が明確になったことで、この先のプログラムや交流会がより一層盛り上がっていきそうです。

「海を見ながら寿司ネタを叫ぶ」アイスブレイクに、おすすめです(^q^)



ちなみにここでの自己紹介内容は、紙にも書いて食事会場入口に掲示しました。

海辺のピクニックミーティング、略して海ピク。

参加者の自己紹介カード。取り組んでいる事、目指している事、悩み等が書かれています。



参加者全員の紹介を見える化し、交流の種を蒔きました♪

空き時間に、眺めたり。
その場にいた人同士で、話し合ったり。

夜はお楽しみの交流会!大房岬自然の家の料理長が腕を振るって下さいました!

新鮮な海の幸に大興奮。
料理紹介中。早く食べたくて待ちきれない様子!
また2012年海辺フォーラム水先案内人の福成海央さん(オランダ在中)より、オランダの水泳教育のレポートをいただきご紹介。

国中に運河や水路があるオランダでは、小学生がほぼ必須で通う水泳教室。習うのはいわゆる「泳ぎ方」ではなく「水に落ちても助かる為のサバイバル水泳術!」会場全体が笑いに包まれながらも、「水」と共に生きるためには…と考えさせられる時間でした。

オランダの「サバイバル水泳術」とは?!
日本では「浮いて待て」の着衣泳があります!と早川さんからも即興でご紹介いただきました♪

交流会は参加者同士が自由に会話できる最初の機会ということもあり、新たな出会いや情報交換など有意義な時間となりました。また学生にとっては環境教育をはじめ様々な活動をしている大人と交流することで、将来を考える非常に良い機会でした。




さて、盛り沢山の1日目が終わり、2日目へと続きます♪

学生参加の子たちは片付けのお手伝い!ありがとう!!
片付けしながら所長さんとも交流♪なんでも楽しみに変わってしまう若いパワー!




【報告】
海辺のピクニックミーティング:高橋
交流会:花香
その他:川端・小山






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